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プロ野球の春季キャンプを独自の感性で斬る、植村徹也代表補佐兼特別記者の「鬼目線」。第2回目は、阪神・宜野座キャンプで聞こえてきたトーマス・オマリー打撃コーチ補佐(54)の嘆き(!?)。若手選手たちが伸び悩む原因は「日本の教育に問題がある」というのだ。欠点や課題を克服するための工夫が決定的に足りない家庭や学校教育の傾向とは…。日本人には少々、耳の痛い話かもしれない。
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あくまでも視界に飛び込んでくる光景だが…。ブルペンでの投球練習は例年通り。若手から主力投手まで、決められた順番通りに投球練習を行う。違うのは球数だけ。結果を出せていない投手たちも“いつも通り”の練習を消化し続ける。
「日本の教育に問題があるんだ」
オマリー打撃コーチ補佐は虎の若手たちを見て、そう嘆いたそうだ。制球力がない、変化球が曲がらない、直球のキレがない…。課題に取り組むなら、それぞれの選手で独自な練習方法を考えるべき。それは若手野手も同じことだ。同打撃コーチ補佐によると、米国では選手が課題克服のために練習メニューを自ら考え、独自に取り組むのが当たり前という。
長く阪神に在籍しているが、若手たちはチームから与えられたメニューを淡々(?)とこなし、欠点矯正への工夫や姿勢があまり見られない。根本的な問題は「日本の教育にある」と指摘した。
「日本は小学校から学校や先生が子供たちに課題を与え続ける。一方的な押しつけ教育が主流のように感じる。家庭でも親が『あれはダメ、これはダメ』としつけ過ぎて、大人になった頃には、自分で課題を見つけられず、常に与えてもらいたい、冒険心のない人間になるのでは…」
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オマリー打撃コーチ補佐の指摘に、球団幹部たちはうなったそうだ。長時間の厳しい練習を行っても、選手たちは“やらされ感”がいっぱいで練習内容も考えず、ノルマをひたすら消化することばかりを考える。今の練習の姿勢を見る限り、昨年までダメだった選手が変貌する可能性は低いだろう。
「メジャーでは次から次に選手が出てくる。だから、ダメな選手はすぐに解雇。でも、日本はプロレベルの選手は少ないから、球団も粘り強く開花を待つんだが…」
球団幹部は顔をしかめた。「日本の教育」の問題なら、阪神以外の球団でも同じ現象? 虎の若手選手たちよ、オマリーさんをギャフンと言わせる「日本男児の意地」を見せてちょうだいな!